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高校留年論

19歳で学ランを脱いだ僕から、君に告ぐ

高校を留年していた著名人に

余談ととれば余談だが

 こんなことをわざわざ調べている暇があるのなら、本を読んだりしていてほしいとも思うのだけれど、これがなかなかどうして勇気をもらう。

 現在国会議員の元俳優氏がそうである。同じクラスの中学生が互いに殺し合う映画で氏が演じた役も留年している、みなよりひとつ年が上の生徒だ。

 時折、ネットで炎上したりする某博士もそうらしい。

 この両氏、僕はかねてより大がいくらもつくほど長いあいだファンである。そんなこと知らねえよという話だろうが、なにが言いたいって、彼らが留年していたなんてことを知ったのは好きになったあとなのだ。なんだよ! 俺と同じじゃないか! とね。

  著名人、なかでもとりわけミュージシャンに高校中退やそもそも高校に進学していないという方は多いようでそんな情報はたまに見かけたりもする。

 高校留年はどうだろうか。僕はそれをいちいち調べる趣味を持っていないので偶然知った二名の存在を挙げたにとどまったけれど、そんなにいないはず。ちなみに、僕の通った高校から軽音楽部に在籍する生徒が組むロックバンドが、在学中にインディーズながら全国CDデビューした。地元で有名な存在に成り上がった。そのメンバーの中に留年生が二人いた。そのうちのひとりであるフロントマンは僕の歳のひとつ上であり、学年もひとつ上であった。彼は、僕と入学年が同じ生徒とともに曲をいくつもひっさげて卒業していった。顔が見えないほどまぶしかった。

 もちろん、高校卒業後なり大学卒業後なりに身内が口すっぱく言うような「普通の仕事」に就く高校留年経験者もいるだろう。どうなってもいい。留年していようがいまいが、好きな仕事に必ず就ける。筆者も諸先輩方につづき、夢は小さいながらも叶えられた(周知の通り無名である)。

 著名人にその職業の性格もあってか非常に心を奪われるわけで、彼らの仕事に触れる機会があるとき、我々は遠慮なく両手いっぱいに勇気をもらえばいい。留年すること、したこと、年下の中に自分が在ること。本人がひとりで抱えるべきだ。自分の人生だ。孤独を愛したらいい。だれかに理解されようなどと思わないことを卒業生である僕は勧めたい。理解などされたまるかと踏ん反り返るぐらいでいい。

 俺はひとりじゃないのかもしれない。なんてことを、著名な先輩たちを見て思うことだろう。「留年したって関係がない」ここにたどり着かせてもらえる。

 諸君もつづけばいいのだ。先輩たちに。可能なことだ。僕だってできたのだから。