タレメーノ・カクの高校留年白書&元芸人社会へ出る

笑われて、笑わせて、笑わせられず、笑う暮らし

ホットレモンティーが美味しい

 「なんで芸人やめたの?」と、聞かれることがある。

 

 聞かなくてもわかるだろうと率直に思う。肩壊しちゃってさぁ、とはならないわけである。

 

 「おもしろいのに。またやりなよ」と、いわれることもある。

 

 まともに受け止めることはない。あらそう? じゃあやろうかしら、とはならないわけである。芸人をやった者でなければ、わかるまい。

 

 ぼくがその道を志したとき、叔父が、「食えるのは一握りじゃろうが。趣味でやったらどうや。まあ、Y本行くんも反対はせんけど」と大真面目にいってきた。

 

 反対はしないとはどういう了見だろう。報告をしただけで、だれも相談などしていない。賛成か否かも聞いていない、第一、協力を要請しているわけではないのだから、賛成も反対もへったくれもない。それに、お笑いを趣味でやるとはそどういう発想なのだ。解せない。オレはポーズだけのバンドマンではない。はやく東京に行かなきゃ、ここにいてはオレは腐る。そんな感想を抱いた。

 

 お笑いを趣味でやる。そう望む人がいるのだろうか。たとえば、自分の中のお笑い心を職場で発揮できない人が悶々と苦しい日々を過ごしていたとして、休日、そのもう一人の自分を解放させたいなどという思いは果たしてあるのだろうか。プロを目指すつもりも会社を辞めるつもりもないが、そういう時間を生活の中に取り入れたいと考える人がいるだろか。

 

 いるかもしれない。

 

 自分にその発想はないが、そういう人がもしかしたら世の中にはいて、ひょっとしたら困っているかもしれない。そう思うと、自分でよければ何かお手伝いできませんか? と、思ったりなんかしちゃったりして、気恥ずかしい。あるいは力になれたら、お互いに豊かな暮らしを 得られるかもしれないなんて、思ったりなんかして、相当exciteする。どうだろうか。おかしいかな。でも、その精神的用意はあるような気がしている。

 

 東京は今日、涼しい一日だった。