タレメーノ・カクの高校留年白書

高校ダブったらこうなるぞ!!

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

黒い春でも、それは春

中途半端な屈折、嘘に限りなく近い自殺願望、頭はもちろん良いわけではないが輝かしいほどに悪いわけでもなく、親や教師に、なにかの本で読んだ言葉を振りかざして、ひとりになれば自分の才能はなんだろうか、これなら、あれなら、だけれど、だけれどと、夢…

わざわざ見に来るアホもいる

休憩時間になっても当然話す人もいなければ、話しかけてくる人もいない。そしたらもうイヤホンを耳にねじ込み音楽でも聴くしかない。次の授業までの10分、これが永遠というやつか! と、いいたいほどに長く感じられる。 ぼくの席は廊下側ではなく反対の一番…

ジャージの色もちがう

二度目の高校一年生。 はじめての体育の授業。 グラウンドで体操隊形に広がる赤いジャージの中に緑がひとり。 留年している生徒は上空からヘリで見たって一目瞭然だ。 体育教師はひどく野蛮な人で、生活指導の責任者だという。春だというのにすでに肌は真っ…

視線の矢は全方位から体に

受験して、受かって、志望通りだったかどうかは別として、晴れて高校生になって、新しい制服を着て、ここにいるみんなと、この担任で、これから三年間どんな生活になるかななどと希望に満ち満ちている、はじめての朝のホームルームの中で、「昨日の入学式に…

同じ学校にとどまることを決め、そして登校する

留年の当事者の中でも、それぞれに決めた道というのがあると思う。決してみなおなじということはない。退学して働く。退学して働かない。休学をする。定時制や通信制に編入する。同じ学校にとどまる。学校に行くという道を選んだ人は、この春から環境が変わ…